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泣きたい夜に贈る最も切ない恋。映画「初恋」

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STORY

1968年に発生した三億円強奪事件の実行犯である白バイ男は女子高生だったと設定し、学生運動が盛んであった日本の1960年代の若者の登場する青春映画であり、この女子高生の初恋を描く恋愛映画である。

高校生のみすず(宮崎あおい)が音信不通だった兄に会いにいき、そこで岸(小出恵介)と出会う。

次第に岸に惹かれていくみすず。そんな中、岸から三億円強奪事件の計画を聞かされる。1968年12月10日、二人は計画を実行に移す。

 

感想 ~幸せだったからこそ、痛い初恋~

三億円事件を題材にした作品は本・ドラマ・映画問わずたくさんのものがありますが、三億円事件と恋愛をテーマにした作品は珍しいのではないでしょうか。

多分私がこれまで見た中で最も切ない映画です。初めてみた時(多分10年くらい前だったと思うのですが)には涙が止まらなかったことを思い出します。

映画の冒頭から結構衝撃的なシーンから始まります。

「大人になんかなりたくない」高校生のみすずの「自分の味方は誰もいない。大人なんか信用できない。」という孤独の表情に引き込まれます。

そして岸と出会い、初恋という題名にふさわしい思わずにやけてしますような青春。いいことなんてなにもなかったみすずが1番幸せであった時間。結末を知ってしまうとこの時間がとっても眩しくて、もう本当にこの時間がずっと続けばいいのにって思えます。

そして三億円事件を計画、実行後。正直この後はもう見れないくらいつらいです。どうしようもないみすずの痛い気持ちがこれでもかってくらい伝わってきて涙が止まりません。その流れからくるラストシーンはもうとどめです。身体中の水分全部なくなるじゃないかくらいの涙でます。

私、本でも映画でも終わり方に期待しすぎて結構あれ?これで終わり?って思っちゃうもの多いんですけどこの映画のラストシーンは完璧です。そしてまた主題歌・元ちとせさんの「青のレクイエム」がこの世界観にピッタリで、エンディングまで本当に素敵な映画です。

切なくて、苦しい。でも後味は悪くない。

胸キュンする笑って泣ける青春ラブストーリーではないけれども今をもっと大切にしたいって思えるそんな映画です。

なにも考えずただ涙を流したいときはぜひ。